失敗しないWordPress保守サービスの選び方と依頼手順
WordPressは非常に便利で柔軟なCMSですが、その普及率ゆえにセキュリティリスクの標的になりやすく、また、頻繁なアップデートやプラグインの競合により、定期的な「保守・メンテナンス」が不可欠です。適切な保守サービスを選び、スムーズに依頼することは、ウェブサイトの安定稼働、セキュリティの担保、そしてビジネスの継続性を守る上で最も重要です。失敗しないWordPress保守サービスの選び方と依頼から開始までの戦略的な5つのステップを徹底解説します。
①依頼前の準備:サイト状況の正確な把握と目的の明確化
保守を依頼する前に、貴社のウェブサイトが現在どのような状態にあるかを把握し、保守によって何を解決したいのかという目的を明確にすることが、最適なプラン選定の第一歩となります。
1.1. 現状の技術的把握
- WordPressおよびPHPのバージョン: 使用しているWordPress本体とサーバーのPHPバージョンを確認します。古いバージョンを使用している場合、セキュリティ脆弱性や互換性の問題が潜在している可能性があります。
- プラグインの棚卸し: 現在インストール・有効化しているプラグインの数と種類をリストアップします。特に、最終更新日が古いプラグインや、提供元が不明確なプラグインはリスク源となります。
- サーバー環境: 利用しているレンタルサーバー(例:エックスサーバー、ConoHa WINGなど)や専用サーバーの種類、容量、およびデータベース(MySQLなど)のバージョンを確認します。
1.2. 保守の目的設定
「単にバックアップを取る」だけでなく、「サイトのセキュリティ強化を最優先したい」「更新頻度が高いため迅速な技術サポートが欲しい」など、最も重視する点を明確にします。
②サービス内容の確認とプラン選定
提供されている保守サービスの内容を細かく確認し、自社のニーズに合致するプランを選びます。
2.1セキュリティ対策とバックアップ体制
- セキュリティ強化: ファイアウォール設定、不正アクセス監視、脆弱性スキャンなど、具体的にどのような対策が講じられるかを確認します。貴社のサービスにある不正ログイン・コメントスパム対策などが含まれているかを確認します。
- バックアップ: バックアップの頻度(毎日、毎週など)、保存期間、および保存場所(サーバー外部のクラウドストレージなど)を確認します。リストア(復元)にかかる時間や、それが料金に含まれるかどうかも重要です。
2.2. システムアップデートと環境保守技術的なアップデート対応2.2. システムアップデートと環境保守
- 更新対応: WordPress本体、テーマ、プラグインの更新を、検証環境で互換性を確認してから本番環境に適用する(ステージング環境の有無)かを確認します。特に、メジャーアップデート(例:PHP 7.4から 8.xへの移行)への対応可否は非常に重要です。
2.3. サポート範囲と障害対応
- サポート体制: 障害発生時の対応速度(24時間対応か、営業時間内か)、連絡手段(メール、チャット、電話)、および対応範囲(デザイン修正、コンテンツ更新は含まれるか)を確認します。貴社のサービスのように、軽微なデザイン修正が含まれるかどうかもチェックポイントです。
③見積もり依頼と初期費用・月額費用の確認
選定したプランに基づき、正確な見積もりを取得します。単なる月額費用だけでなく、初期費用や追加費用が発生するケースを確認します。
- 初期費用: サイトの現状調査、セキュリティ設定の初期構築、バックアップ設定などにかかる初期費用(セットアップ費用)の有無を確認します。
- 追加費用が発生するケース: サイトがマルウェアに感染していた場合の緊急復旧費用、大規模なPHPバージョンアップに伴うカスタムテーマの大幅な改修費用など、月額費用に含まれない突発的な作業の単価を確認します。
- 契約期間: 契約の最小期間(例:6ヶ月、1年)や、途中解約時の規定を確認します。
④サイト情報の安全な共有と契約手続き
業者を選定し、契約内容に合意したら、保守に必要な情報を安全に共有します。
- 情報共有の安全性: WordPressの管理者情報、FTP/SFTP情報、データベース情報など、機密性の高い情報を共有する際のセキュリティプロトコル(例:暗号化されたツールを使用、一時的なアクセス権の付与など)を確認します。
- SLA(サービス品質保証)の確認: 特に障害発生時の対応時間(応答時間)や復旧目標時間など、サービス品質に関する保証項目を文書で確認します。
⑤保守開始後のコミュニケーションとレポート
保守が開始された後も、業者との適切なコミュニケーションを継続することが重要です。
- 定期レポート: 毎月のアップデート履歴、セキュリティスキャン結果、パフォーマンスの変化などを含む月次レポートが提供されるかを確認します。これにより、サイトが健全に保たれているかを客観的に把握できます。
- フィードバック体制: 懸念事項や特別な要望を伝えたい場合の連絡窓口を明確にし、スムーズな連携体制を築きます。
保守は「コスト」ではなく「持続的成長への戦略的投資」
WordPress保守サービスは、単なるITコストや保険費用として捉えるべきではありません。それは、セキュリティリスクを最小化し、ウェブサイトのパフォーマンスと収益性を最大化し、企業の貴重なリソースを戦略的な活動に解放するための「持続的成長への戦略的な投資」です。
貴社のWordPressサイトを常に最新、安全、そして高性能な状態に保ち、デジタルビジネスの基盤を確固たるものにするために、ぜひ当社の専門的な保守サービスをご活用ください。
当社のWordPress保守サービスは、保守・アップデートはもちろん、万が一のトラブルにも迅速に対応いたします。
サイト保全の対策として徹底的なセキュリティチェックを行います。サイトの改ざんチェックやハッキングなどの内部監査を通じて、安全確保に努めます。
また、データ保全にも万全の体制を整えており、サイトが壊れてしまった際にも迅速的なバックアップ復元対応が可能です。
さらに、プラグインやテーマのアップデートにおいても手動対応にて定期メンテナンスを行い、常に最新かつ安全な環境を維持することができます。
以上のように、多種多様なサービスを状況に応じてご提供可能です。今後もお客様のサイト運用の安心・安全をサポートしてまいります。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせくださいませ。